早稲田大学 医療レギュラトリーサイエンス研究所

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評価科学としての医療レギュラトリーサイエンス

医療技術を人・社会に実用化するためには、前臨床試験についでトランスレーショナルリサーチ(橋渡し研究)・臨床治験・試験が行われ、ベネフィット・リスク評価による科学的合理性と社会的合理性を判断し、最適化を図り、意思決定された後、承認されることになります。さらにコスト・ベネフィット評価を行い、保険償還が決定されます。それらの全過程において、基盤となるのは「人間の尊厳」という哲学・生命倫理です。
ベネフィット・リスクの情報の科学的評価に価値判断を加味した総合評価を行い、意思決定をした結果は常に検証されなければなりません。そして、次の評価・意思決定に活かされる(フィードフォワードと呼ぶ)、評価・意思決定の連鎖によるダイナミックな統合システムです。医療技術の全ライフサイクルにわたる自然科学と人文社会科学の融合(文理融合)による評価・意思決定が評価科学としての医療レギュラトリーサイエンスと考えています。