2018年3月19日
わが国においては、2017年4月に臨床研究法が公布されましたが、未だに臨床研究に関する基本法と被験者保護法についての全体構想は作られておらず、欧米に比し国際的に大きな遅れを取っており、これは我が国における医学研究の制度設計の根本的な問題であると考えられます。そこで、本セミナーでは、臨床研究に関わる生命倫理の過去、現在そして未来について、バイオエシックスを先導してこられた早稲田大学名誉教授 木村 利人 先生をお招きし、ご講演をいただきます。
広くご参加いただけますようよろしくお願い申し上げます。
なお、本セミナーは早稲田大学先端社会科学研究所との共催となります。
日時:平成30年3月19日(月)15:00~17:00
場所:早稲田大学先端生命医科学センター(TWIns)3階 セミナールーム1
基調講演:
Bioethics とヒトを対象とする生命医科学研究-CIOMS (Council for International Organizations of Medical Sciences) / WHOガイドライン等を手がかりに-
講師:木村 利人 先生(早稲田大学名誉教授)
講演概要:
バイオエシックスが国際的に形成される契機となった要因の一つは、生命医科学研究における被験者の人権侵害への深刻な反省であった。かつて、CIOMS/WHO国際委員としての責務を担った私自身のGeneveでのガイドライン作成と起草の経験を踏まえ、最近のガイドラインの動向を展望する。
参加費:無料